
国内の金の店頭小売価格が、
1グラムあたり25,932円となり、
過去最高値を更新しました。
この価格は、
単なる「金ブーム」ではなく、
長い歴史の積み重ねの上にあります。
もともと金は、
通貨そのものの裏付けとして
使われてきました。
しかし1971年、
アメリカが金とドルの交換を停止し、
世界は金本位制から
管理通貨制度へ移行します。
この出来事を境に、
金は「通貨の基準」から、
価値を守るための
実物資産へと
役割を変えていきました。
日本で金の店頭小売が
広く知られるようになったのは、
1970年代以降です。
オイルショック、
バブル崩壊、
リーマンショックなど、
先行き不安が強まるたびに、
金は「安全な資産」として
選ばれてきました。
現在の価格上昇には、
大きく3つの背景があります。
1つ目は、円安です。
金はドル建てで取引されるため、
円安が進むほど、
日本の金価格は上がります。
2つ目は、世界的な不安定化。
戦争や地政学リスク、
金融不安が高まると、
信用よりも
実物資産が選ばれやすくなります。
3つ目は、インフレです。
物価が上がる中で、
現金の実質的な価値は下がります。
その中で金は、
価値を保つ手段として
再評価されてきました。
日本では、
田中貴金属などが日々の店頭小売価格を公表し、
金は「価格が見える資産」として
定着しています。
金価格の上昇は、
金が強くなったというよりも、
通貨の価値が揺らいでいる
サインとも読めます。
歴史を振り返ると、
金の高騰は、
経済不安や金融不信、
インフレ懸念と
常に結びついてきました。
今回の最高値更新は、
投資の話題であると同時に、
私たちの社会や経済の不安を
映し出す出来事でもあります。
金は、
時代の空気を映す鏡。
価格の背景を知ることで、
ニュースの見え方も
変わってくるのではないでしょうか。
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