変動為替相場制とは?円の価値が変動する仕組みをわかりやすく解説!

2024年6月時点では、1ドル=160円だったのが、9月には一時1ドル=141円にまで変動し、3カ月間で20円もの円高となりました。毎日のようにメディアで紹介される外国為替。このように円の価値が変動することに疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。また、これからFXを始めようとする方にとっても、為替の仕組みを理解することは重要です。この記事では、円高・円安の仕組みや、かつて存在した「固定為替相場制」とは何か、そしてどうしてそれが変動制に移行したのかをわかりやすく解説します。

かつて採用していた「固定為替相場制」とは?

かつて日本は、今の変動為替相場制とは違って固定為替相場制を採用しており、1ドル=360円といったように、為替レートは一定でした。つまりこの制度では、円高や円安という概念はなく、円の価値は固定されていたのです。

しかし、この制度が維持できなくなった理由の一つが「貿易摩擦」です。貿易赤字や黒字の拡大により、他国との経済バランスが崩れ、固定された為替レートを維持するのが難しくなりました。その結果、変動為替相場制へと移行していったのです。

円高・円安の仕組み

円高とは

円高は、円の価値が上がることを指します。具体的には、1ドル=160円が1ドル=141円になると、円高です。これにより、同じドルを買うために必要な円の量が少なくなり、円の価値が上がったことを意味します。

円安とは?

逆に、円安は円の価値が下がることです。例えば、1ドル=141円が1ドル=160円に戻ると、円安が進行したことになります。円安になると、輸入品が高くなり、円を多く使ってドルを買う必要が生じます。

例えば、あなたが100円を持ってアメリカへ旅行へ行ったとしましょう。その時の為替レートが1ドル=100円なら、持っている100円で1ドルと交換してもらえますが、交換してもらう前に1ドル=110円になってしまうと、持っている100円で1ドルは交換できません。つまり100円に対して1ドルの価値が上がったから交換できなくなったわけですから、同時に100円の価値が下がったことから「1ドル=100円から110円への変動は円安」となるわけです。

円の価値が変動する理由

円高になる理由

円高は、投資家や貿易の影響で「ドル売り円買い」が行われた時に起こります。多くの人が円を買いたいという需要が高まると、円の価値が上がります。

円安になる理由

逆に、円安は「円売りドル買い」が進む時に起こります。日本国内の経済状況や他国の政策などで、円よりドルを持つ方が有利と判断されると、円が売られてドルが買われ、円安が進みます。

オークションを例にするとわかりやすい

為替市場は、オークションのように考えるとわかりやすいです。例えば、ある商品に多くの人が入札すれば、その商品の価格は上がります。為替市場でも同様に、円を多くの人が欲しがれば円の価値(円高)が上がり、逆に円を売りたい人が増えれば円の価値(円安)が下がるのです。

    まとめ

    円の価値が変動する理由は、ドルや円の需要と供給によって決まります。固定為替相場制の時代は、こうした変動はありませんでしたが、貿易摩擦などの影響で維持が難しくなり、変動為替相場制が導入されました。為替相場の変動は、経済の動向や投資家の動きによって影響されるため、円高や円安が発生します。これを理解することで、FXや為替取引の仕組みがより身近に感じられるでしょう。


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